『被災者のために祈ろう』 瀬戸内 寂聴さんの言葉

18日(月)北海道新聞に記載された記事の一文です。

原発事故について東京電力などの「想定外」という発言は許されない。原発を造る技術があるのに、事故を防ぐ対策はおざなりになっていた。日本人は自らの知識に驕り、自然の力を見くびっていた表れだ。「便利でさえあればいい」と、電気に頼っていた結果が今日の事態を招いた。

昔の日本人はつつましかった。だが、第二次大戦で負けて、国土は焼け野原になった。まず寝るための場所と着るものを求めた。人一倍勤勉な日本人は、欲しい物を手に入れると、さらによい物を得たいと願うようになり、山の木をどんどん切り、自然を破壊し、お金を追い求めるようになった。

しかし、いざ死ぬ時は、私たちは何も持って行けない。大切なのはお金や物といった目に見えるものではなく、心のように、目に見えないものだ。

この震災で「何かしたいが、自分には力がない」という声が多数寄せられている。そんな人たちには、その思いこそが大切だと言いたい。心配し、何ができるかを考えるだけでも、違ってくる。

人間の「念」は1人だけでは、小さいが、皆の念が一つに集まると、強い力になり、できることが浮かんでくる。まず、被災者のために祈ってほしい。他人のために祈ることで、人は謙虚になり、優しさへとつながる。自分以外の人への祈りはいつか報われる。

ほんの一部でしたが紹介させていただきました。コバ

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